ユリバードさんのブログ（日記）〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

さきごろＮ響とヤマハのコラボレーションによりスクリャービンの世界（＝プロメテ）が視覚聴覚により再現された、という試みがありましたね。
わたくしは修士論文で「音楽の色彩感」というテーマをベルリオーズの幻想交響曲を題材に書きました。
本当はこれは「妥協した」テーマであり、実際買いたかったのは「音楽と絵画における色彩の相互関係」を書きたかったのです。
他の大学の事情はわかりませんが、我が大学では、あくまで「音楽大学」における論文の場合、教授たちは「音楽以外の範疇」を引き合いに出されるのは嫌いました。
やはり専門外の事に及べば「口頭試問」などでやりにくいせいでしょうか。でも私個人の考えでは学生が研究したいという気持に四の五の享受が言うのには、どうかなと思います。別に「夏目漱石について」というテーマではないのですから。
スクリャービが作曲した「色光ピアノ」を使用する交響曲作品は、当時の電子機械の技術の問題なのか、大変不評だったそうですが、あの時代にそうしたアイディアを生み出し、実践したというこはとても尊いことだと思っています。
私は常々、音に色を感じ、色に音を感じてきました。
所謂「共感覚」の一種、色聴とまではいかず、あくまで「感覚的」なものですが、物心つくころから、そのように感じ続けています。
ですから、スクリャービンみたいに直接目に見えるものを音とオンタイムに出そうとまでは思わないものの、そういう感覚を聴衆に齎せるような音を編めたらいいな、と思っています。例えて言えば「青い感じの曲だったね。」みたいな感想が頂けるのが目標です。

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