椰子の実さん
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■日時:2024年12月1日・・・(concertさん)
海外勤務なので業務一時帰国した際は抜け目なく楽器・CD屋に立ち寄ることにしている。先日3日間の業務帰国の際CD店に寄った際、数少ないクラシックのCDコーナーでGolden Voice Russell WatsonなるCDが目に止まり、買ってみた。まずテノールであることが動機だが始めて耳にする名前で、且つ英国人であることが珍しかった。(これ私の知識なさなのかもしれませんが)写真見ても若い。さてどんなGolden Voiceなのやらということで興味が沸いた。早速、休憩で入った喫茶店で聴いてみた。最初の歌でまずGolden Voiceという表現で恥ずかしくない領域であることは頷けた。特に最初聴いたときは良質のテノールの声質で、響きも清々しく、高声域も豊かで柔らかなふくらみと艶があり、安定度もありでこれは買った価値があったなと感じた。この若手歌手、結構有名なのだが私が知らなかっただけかも知れない。パンフを読むと英国の工業都市出身で工員上がりというのが興味深かった。それもポピュラー、ロックでなくクラシック系歌手。確かパバロッティも元々パン屋の息子で、ボチェッリは盲目の弁護士と考えるとクラッシク歌手はよい喉とセンス、表現力があれば音大出の必要はないのだろう。(続く)
興味を覚えさらにパンフを読み進んで驚いた。既に2000年にデビューし、ポピュラーからクラシックまで幅広く活躍し、彼は英米のクラシック・チャートを制したイギリス人最初の男性アーチストとあるではないか?当初偏見のあったクラッシク界も彼の実力を認めざるを得ず、彼の存在を無視続けてクラッシック誌も表紙への起用を決め、クラシカル・プリット・アウォードでも最優秀アルバム賞を受賞。イギリス王室、ブッシュ大統領の前でパーフォーマンスする機会にも恵まれ、パヴァロッティともハイド・パーク内でのコンサートで競演とあるではないか。若手新人どころか世界のクラシック歌手のリストに掲載される実力者。5年間の海外文化孤島暮らしですっかり世の中動きに取り残された浦島太郎の自分を実感した次第です。
テノール・カウンターテナー ピアノ 作曲家 オペラ∩声楽曲