枯葉　あせるさんのブログ（日記）〜クラシック音楽の総合コミュニティサイト Muse〜

　レンブラントという著名な画家の名前を冠するとは、いかにその世界に私が疎いか実証するようなものではあるのですが．．．

　とても印象に残っているレンブラントの肖像画が、私の意識を手向けてしまうのです。そのお話をするうえで、これほど相応しい題名はないように思うのです。

　暗がりのなかからゆっくりと現れる人物。あたかも闇夜から紡ぎだされたようなその人物は、ぼんやりとした表情でこちらを眺めている．．．。

　その表情に不思議な親近感を憶えたのは、ひょっとしたら、「偶然」という言葉で簡単にかたしてしまえるものではないのかもしれません。

　私の、さなかにある闇。刃物の鋭さとおなじようなそれは、何よりもハッキリしていて、あるとき、すべてを飲み込もうとします。何よりも私自身の望みを優先させようとする意識、時と場所を選ばずにそれが叶えられるまで、それが満たされるまで．．．。

　そんな私でも、どうやら光があったみたいです。私が再現する旋律、心のタペストリー。

　しばらくの間、プロフィールのページに掲載させていただいた音楽データを差し替えます。今回は、私の音楽創作の原点になった曲を再現したものです。先の記事でご紹介したバッハのカンタータ１４０番、そのなかに納められたコラールです。

　　　「目覚めよ！　と呼ぶ声が聴こえ」
　　　　　　　（前半部分のみ）

　かなり下手くそな再現ですが、少しでも光が見えますように。闇から生まれでた、たったひとつの．．．。

　ピアノ