ユリバードさん
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上手い事書いてあります。
導音ね。正確に言うとこれって純正調だから半音より狭いのですね。だからピアノで弾く導音はほんとは間違い。導音にも二種類合って、上行導音と下降導音があります。ハ長調で言うと前者は「シ」、後者はドミナントの「ファ」ですね。
無調の場合は「宙に浮く」と言う表現は正解!なぜなら基音がないからそこに戻る引力がない。だから調性が地上の音楽に対して、宇宙空間の音楽。どおりで20世紀の宇宙時代に出てきたわけだ!もちろんSchoenbergらは何も宇宙の音楽を書こうと思って無調を始めたわけではないけども、時代の要請によって無意識にそういう衝動に向かっていったのですね。だから結局のところ自然な成り行きだったわけです。「人工的・機械的」と言う批判があるけど、何を持って「人工的・機械的」なのか?宇宙に行くのもこのPCを操作するのも「人工的・機械的」!今ではごく自然ではないでしょうか?
2006年06月16日 15時38分52秒
それでもなお、21世紀型の音組織に馴染めない人が多いのは「漠とした、未来や未知の世界に憧れる気持」を持ちながら、自らがもちあわせている感性の進化が、音楽家で専門的に研究をしている人と比べれば、かなり緩やかなものなのだからではないでしょうか。「地上の音楽がこうなら、宇宙の音楽はもっとこんな感じかな?」という考え方は多分しないのではないでしょうか!?自分達が慣れ親しんだ音から、ほんの少しの変化をしたものに対しても過剰に反応して、拒絶しまう人は多いと思います。どんな国でも、どんな時代でも、大多数の人間とは、そういうものなのかなあって思います。こういう人たちの意識を丸ごと変えるのはとてもとても大変で、なかなかなし得ないことだとも思います。
2006年06月16日 17時11分51秒
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ある調性において導音の次に主音が来た、その瞬間に感じるもの、それは「落ち着く」感じ。
この落ち着く感じの正体は何だろう、と考えたのはもうどれ位前のことだったか、と思います。
我々の住む地球に存在する重力、これがあってこそ、わたくしたちの足は地面についている…この感じが「落ち着く」感じだな、と、時に、いつもに増してかみしめて感じられることがあります。
全音音階がふんだんに使われたロマン派後期から近代の作品や、主も従もない12音技法で作り出された音列による作品には、初めて耳にした、その時から、何とも筆舌に尽くしがたい、独特の「宙に浮いた感じ」を汲み取ることができる気がしていました。
音楽で空中散歩するなら、こんな感じ、かな。
調性がある音楽が、多くの人々に(無調音楽などと比較すると)安息感を与えているであろう理由の一つに、こんな事もあるのかしらん、と思うに至るのであります。
作曲家 声楽 ピアノ 金管楽器 ホルン