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子供に説明する音符休符の話〜西洋音楽においての音符

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「2分音符はいくつ伸ばすのですか?」
「2つでーす」

そんなやりとりはよく聞かれますし、そういう風に言わざるを得ない、他に言いようもない、とも言えます。

にもかかわらず、子供に最初から「四分音符は一つ伸ばします」という言い方で説明するのにはどうしても違和感があります。

勿論、日本語の「分」という字を意味も含めて理解できず、算数を学習して「分数」を知らずして「〜分音符・休符」なるものを説明されること自体に無理があるのかもしれませんが、音楽を始めた子供の年齢が早ければ、そういう諸学習が全くできていない事もまま、あるわけであります。

それでも、わたくしは頑として原則を崩さず(この時点で理解できようとできまいと)に子供に説明することにしています。

全音符(全休符)が全ての基本であり、それらを分割していってできるのが二分音符であり、四分音符なのだ、と伝えます。

幼児用の教則本や音楽ドリルの中には最初から四分音符を1つとカウントして、二分音符を「2つ」伸ばす、全音符を「4つ」伸ばす、と書き記してあるものもたくさんありますが…!

とにかく、基本を伝えた後に、「大きなものは一つに数えにくいから」などと子供にもわかりやすいような理由を示し、「四分音符を1拍と数えることにする」、そうすると「二分音符は“2つ”=四分音符が2つ分、と厳密に理解されるべき=」という論理が、子供の頭に漠とながらも入るのだと思っています。

もっと言ってしまいますと、ごく普通に使われている「伸ばす」という言葉にも、少しだけ疑問符が。
持続するのと伸ばすのでは微妙にニュアンスも異なる気がします。

簡単な言い方でもっと正確な表現があったらいいのに!

 作曲家 オペラ∩声楽曲 ピアノ 金管楽器 ホルン


日付:2006年10月01日

7件のコメント

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このブログ(日記)へのコメント

「たもつ」かなあ。でもここでそれを使うのは、現代日本語では、「持続する」よりも非日常的かも。幼児の語彙に真っ先に入っていてなじみやすいのはやっぱり「のばす」でしょうね。
それとも「つづける」か。

2006年10月02日 01時03分49秒

ユリバード

takuyaさん

そうですよね!「保つ」というのは子供にはしっくりこなそうだし、ぴたりとくる適当にして平易な言葉ってなかなかないですね!
「続ける」というのはナイスだと思います!
今度使ってみようかなー!

2006年10月02日 12時45分30秒

いまごろふとこんなふうに思いました。
全音符が歴史的にどういうものだったか記憶があやふやなのですが、あれはもしかして1小節とイコールだったのでしょうか。
というのは、おそらく肝心なのは、1小節の長さをつかまえておいて、それを割っていくことだと思うのですね。もしかつての全音符=1小節であったのなら、これは全音符の長さから出発することと同じことになるわけです。
がしかし、実際には1小節=1全音符ではない作品がもちろんたくさん書かれている。それを考えれば、重要なことは、1小節を分割していく方向で拍子や音の長さをつかまえていくということなのではないか。
そんなことをふと思ったのは、ちかごろ参加しているアマオケで『新世界』をやっていて、あのスケルツォ(3/4)の最後、ヴィオラが八分音符6つ→5連符→4連符→四分音符3つとやらされるところで大苦労しているのを見たからです。まあこれはドヴォルザークのscherzo=冗談そのものかもしれませんが、いずれにせよ、出来てしまう人には出来てしまうこの部分、おそらくまずは1小節の持続時間が把握できていなければどうしようもない。ちょっと特殊な例ですが、もしかしたら、ここから一般的にクラシックの拍というのを考えてよいのかも。
とにかく、ユリバードさんの言われるように分割がポイントになることは確かだと思われます。
…あ、もしかして常識ですか?

2006年10月02日 23時14分10秒

ユリバード

いやーどうでしょう。皆様がどう感じているのかつぶさに観察したこともそうはないですし…。
でも全音符というものは恐らく1小節とイコールであったはずだとわたくしも思うのです。そう考える方が自然なことが多くあるように思いますし。
そして1拍の概念は人間の心拍に根ざしているに相違なく「刻んでいる」感覚を容易に感じやすい事が必要でありましょうから四分音符あたりの音価が最も適当だったのだろうと思うのです。
この辺りの事情を今後も大きな興味を持って追いかけていきたいなと思っております!

2006年10月03日 20時55分34秒

たぶん普通の(少なくとも「初心者」の)感覚はたんなる「加算」だと思うんですよ。それが、大きな「1」をつかまえて、割っていける方向で感じられるようにならなければいけないということではないか。そして実際、ある時期以降の自分はそうしてきたのではなかったかなという気が、今回、ここでユリバードさんとやりとりするなかで、してきました。

心拍は、回帰的なリズムという点で根っこの部分でつながっていることは間違いないでしょうが、直接そこに行くと、加算しか出てこないような気がします。おっしゃることは主にテンポに結びついているのでしょうけれども。

2006年10月03日 21時09分15秒

ルネサンス期の合唱曲を当時の楽譜で歌うというアンサンブルに、少しの間所属していました。ようやく定量譜で歌えるようになってきたところで、忙しくなって辞めてしまいましたが・・・

定量譜(あるいは計量譜)も、大きな単位を分割していくという考え方ですね。ただ、当時の楽譜には小節というものが書かれていません。

貰った資料をひっくり返してみないと正確なことは書けないので、この辺で黙りますが、この辺の記譜法の発達段階を調べると、拍節に関する感じ方について、ヒントがあるかも知れません。

2006年10月03日 21時42分29秒

> 樅の木さん
なるほど、やっぱりそんなでしたか。とにかく大きな単位が先にあるわけですね。

小節線の登場後に関して言えば、バロック期から(ドイツ語圏を中心とする)古典派に移ったあたりで、拍節構造がまた少し変質しているようで、それがその後のスタンダードになった、と考えています(ある意味では常識でしょうけれども、十分にきちんと論じられていることは少ない事柄であるように思います)。ただそうなっても、「分割」ベースで考え(感じ)なければいけないことに、どうも変わりはないようです。(詳しいことはたぶんそのうち別の機会にどこかに書きます。)

2006年10月03日 21時55分14秒

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